第50章 11人目のストライカー20
貴方side
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数分後、突如の爆発で砂埃が舞い、瓦礫が落ちてくる。
太い柱が折れるよりも先に電光掲示板の柱の方がガシャンと崩れ、その勢いで後ろに倒れる。
おかげで観客のいるコートの方に崩れることは無かった。
観客の人々が無事なことを確認し、ほっと一息。
多分、新一が頑張ってくれたおかげだ
★★
後日、毛利探偵事務所を訪れる
松田「怜花!」
貴「!陣平さん」
萩原「もうっ、何で毎度爆弾に巻き込まれるの?!コナン君もね!」
コナン「あはは…」
小五郎「どうも、警部殿」
蘭「あの、立ち話もなんですからどうぞお座り下さい」
目暮警部、佐藤刑事、高木刑事、陣平さん、研二さんが事務所に入ってくる。
蘭が飲み物を取りに行く、目暮警部達はソファに腰掛ける。私は、陣平さんの隣に座る
目暮「ところで毛利くん、犯人について何か気づいたことがあると聞いたんだが?」
小五郎「ああ…実は気づいたのは私ではなく、この小僧でして」
目暮「コナンくんが?」
小五郎「こいつが犯人からの電話について、私と蘭にしつこく尋ねて来まして」
妙なくらい“しつこく”の部分が強調されてた気がする…
目暮「その気づいた事とは何なんだね?」
コナン「犯人がおじさんに言った言葉なんだけど…」
その言葉っていうのは、
“絵じゃない手だ!ハンドリングのハンドだ…!”
コナン「それと同じ言葉を前にも聞いたんだ!」
貴「…!サッカー教室で、遠藤選手が答えてたね。博士のクイズで」
小五郎「それは俺も聞いたな…」
松田「…確かにひっかかるな」
佐藤「普通ハンドリングのハンドだなんて、言わないわよね…」
コナン「でしょ?犯人はおじさんの聞き返しに苛立って思わず言っちゃったんだよ!耳に覚えのある言い回しを!」
目暮「だとすれば犯人のミスだな…」
コナン「うん!」
高木「その時、遠藤選手の言葉を聞いたのは…?」
小五郎「おほんっ、あの時、試合に出ていたJリーガーと私を除くと、容疑者は4人。…山森慎三、香田薫、榊良輔、本浦圭一郎。以上4人が、私の捜査戦上に浮上した容疑者であります」
コナン「1人忘れてるよ。あの時、近くのベンチに座ってた…中岡一雅さん」