第49章 11人目のストライカー19
コナンside
様子をみながら掲示板を見てると、スケートボードに飛び乗り、白煙を巻き上げながら鉄骨の上を走る新一が
鉄骨の接合部分をジャンプして飛び越え、突っ走っていく
ピッチの上を縦に走る鉄骨は中央に向かって盛り上がるようなカーブを描いていた
コナンは鉄骨を一気に駆け上がり、中央の一番高いところで大きくジャンプした
スケートボードが宙に浮き、弧を描いて再び鉄骨に着地した
するとパネルの端に接触し、バランスを崩す
何とか立て直して屋根の上の鉄骨に着地すると、今度は鉄柵が迫って来た
再びジャンプして鉄柵を超える
着地に失敗したコナンは、屋根の上を転げ落ちる。
壊れたスケートボードが大きくはずみ、頭上を飛び越えてスタジアムの外へ落ちていく新一を見て電話をかける。
ブルブル
コナン「ナイスタイミングだ、怜花!」
貴『コナン、そんなところで何してるの!?』
哀『説明しなさい!』
コナンの姿を見ていた哀も、一緒になり外に着いてきた
コナン「近くに元太達はいないよな?」
貴『うん。大丈夫』
コナン「このスタジアムに爆弾が仕掛けられているかもしれないんだ」
哀『爆弾…!?』
コナン「あぁ。まだ確認したわけじゃねぇけど、仕掛けられてる可能性が……悪りぃ、怜花。目暮警部に連絡して避難を!」
貴『え、ちょっ』
そう言うと、電話を切られる。
……ったく、アイツ。取り敢えず、避難が先か
次に目暮警部に、電話をかける。
ピッ
目暮『もしもし、目暮…おー!怜花君かね?!』
蘭「!」
松田『っ怜花!爆弾は見つかったのか!?』
目暮『ちょっ、松田君!』
陣平さんの声も、聞こえる所をみると、携帯を奪われたんだろう
貴「爆弾は東都スタジアムの電光掲示板にあると、新一が言ってます」
目暮『何!?東都スタジアムの掲示板!?』
松田/萩原「…」
目暮『…うむ。爆弾処理班を向かわせる時間はすでになさそうだな…』
貴「すぐにホーム側のスピリッツサポーターを非難させてください!と新一が!!」
目暮『わかった!』
目暮目暮は携帯を切ると、すぐに東都スタジアムに連絡してくれた