第5章 ゼロの執行人5
貴方side
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数日後、博士の発明品のドローンが爆発現場を撮影したらしいと博士から伝えられる
そして、爆弾の破片らしきものを見つけたと言われ、急いで新一に電話をかけ呼ぶ
ガチャ
コナン「博士!」
コナンが家に着き、地下に来てと言いながら一緒に階段を下りる。
パソコンの前に座る哀と、後ろから覗き込む博士が
哀「あった、これよ」
モニターに注目する。
焼け焦げた破片のような鉄製の物体が繋ぎ合わされ映っている
貴「…確かに見えるかも」
阿笠「君に頼まれて、飛び散った破片をドローンで撮影したじゃろ?その画像をパズルみたいに繋ぎ合わせて復元したんじゃ。今、爆弾の種類を特定するため、哀君がネット上のあらゆる画像と照合してくれとる」
コナン「…怜花はこのタイプの爆弾、見たことあるか?」
貴「……見たことないな」
哀が素早く的確な照合を繰り返し、エンターキーを叩くと、モニターに“COMPLETE”の文字が現れた
哀「あったわよ、合致するものが。詳細出すわね」
ウィンドウが現れ、合致したものの詳細が映し出される。
貴「…IOT圧力ポット…?」
哀「“圧力鍋をポットの形にした優れもの。スマホから圧力、温度、時間を設定するだけでスープなどの調理ができる”だって」
IOT家電というと、先日ポアロであった電気ポットの事件が一番新しい記憶だな…
哀「圧力ポットのほかにフライパンやお鍋や食器類も散乱してたから、爆発した場所は施設内にある飲食店の厨房だったようね」
コナン「なんだよ!爆弾じゃ、なかったのかよ…!!」
阿笠「こら!爆発物を探せって言う君の頼みで、哀君もこうやって頑張ってくれてるんじゃぞ。それを何じゃ、君らしくもない」
コナン「…悪かった」
すぐにコナンは謝ったが、その肩はまだ怒りに震えている
貴「…何かあったの?」
コナン「小五郎のおっちゃんが…送検された」
私達は息を呑む。思った以上に、事態は急を要する。
貴「…ねぇ、蘭は?」
コナン「妃先生の所に居る。帰ってくるのは、夜くらいだしな」
貴「…明日、英理さんに会いに行くよ。蘭も心配だし」
コナン「なら、俺も行く。代わりの弁護士見つかったって蘭から連絡来たからよ」