第48章 11人目のストライカー18
貴方side
コナン「間違いない。爆弾が仕掛けられているのは、この東都スタジアムの電光掲示板だ!」
確信したコナンは、ビジターシートへ続く階段を駆け上がる。
コナン「まずいぞ…急いで確かめねぇと!」
貴「ちょっ、チケット…」
女性「坊やと貴方、チケットは?」
女性係員に呼び止められる
コナン「あ、席に置いてきちゃった!」
女性「この先はガンバのサポーター席よ」
貴「知っています。私達、ガンバのファンで今チケットを…」
女性「…貴方が被ってるのビッグ大阪だし、坊やが被ってるのはスピリッツ東京でしょう」
貴/コ「!」
帽子のロゴのみで見破られ焦る私達
女性「嘘はダメ。自分の席に戻りなさい」
コナン「お願い!ちょっとだけでいいから!」
女性「ダーメ!」
女性係員は後ろに回り、私達を通路へ押し戻す。
コナン(クッソー!灰原のヤツ余計なことしやがって!)
貴(…帽子、外せば良かったな…)
コナン「怜花は持ってねぇの?あの帽子!」
貴「…サッカー詳しくない私が持ってるとでも?」
コナン「…だよな。クソッ、どうやったら電光掲示板の所へ行けるんだ?!」
コナンは唇をかみ、ビジターシートの上の電光掲示板を見上げる。
すると、電光掲示板の上を縦に走る鉄骨の梁を見つける
開閉式屋根をスライドさせるためのもので、スタジアムの上を縦横に走っている
コナン「!怜花、博士に行くぞ!」
貴「え、ちょっと!」
新一に引っ張れ、博士達に走る
★★
コナン「博士っ!車のキーを貸してくれ!」
歩美「コナン君?怜花お姉さんも!」
光彦「どこ行ってたんですか?」
元太「もうすぐ後半始まるぞ!」
コナン「いいから、早く!」
博士「あ、ああ…」
博士がポケットから車のキーを取り出し、コナンはひったくるように取る
コナン「怜花姉さんは、ここで様子見てて!」
貴「え、ちょっと!?」
コナンは、コンコースへの出入り口へと走った
後ろに居る哀が無言で振り返ってコナンの姿を見送っていると、後半開始を告げるホイッスルが鳴る
哀「…何か、あったみたいね」
貴「ああ…」
哀の隣に座りながら、様子を見ていた