第32章 11人目のストライカー2
貴方side
光彦「夢みたいです。Jリーガーに会えるなんて!」
元太「オレ、サッカーボールにサインしてもらうんだ!」
歩美「歩美もヒデにサインしてもらおう!」
園子「私は比護隆佑!!」
園子が携帯をパカッと開いて叫ぶ、待ち受け画面には比護の画像が設定されていて、愛おしそうに携帯をギュッと抱きしめる
園子「ちょっとクールな感じが私のタイプなのよね~。あわよくば友達になっちゃおっ!ムフフ」
貴(……?何か、この人…どっかで会った事あるような…)
待ち受け写真のサッカー選手に、不思議に思ってるとコナンの隣に立っていた哀がムッと顔をしかめる
コナン「なんて言ってるぜ」
哀「別にっ!それがどうしたの?」
どうやら、哀も比護さんファンみたい
蘭「そういえば怜花って、あんまりサッカーに興味なさそうだよね?」
貴「え…そうでもないよ。よく、新一の試合とか観に行ってたし」
園子「けど、やったことはない?」
貴「…ないかな。……あ、でも。1度だけ中学の時、新一とサッカーやった時に新一がふざけて蹴ってきたボールを……!!そうだ、あの時…新一…」
全「?」
不機嫌な表情になった私を、?を浮かべて見ている親友達
聞いていたコナンも、不思議そうに見ていた
園子「どうしたの、怜花?」
蘭「何か思い出したの?」
貴「……いや、何でもない//」
顔を赤らめ、慌ててそっぽを向く
コナン「……な、何だよ」
哀「……貴方、怜花さんに何やったのよ」
コナン「いや、分からねぇ…(オレ…何かやったっけ…?)」
園子「何々?新一君がどうしたのよ?」ニヤ
蘭「気になるじゃない!」
貴「何でもない!!」
園子「いいから、白状しなさい!」
何故か追いかけて来ながら、話させようとする園子に捕まらないように逃げる
★★
光彦「まだ時間あるみたいですから、サッカーの練習しませんか?」
歩美「うん」
元太「ヨシ、やろうぜ!」
園子から逃げてきて、私は歩美ちゃん達のサッカーを見ていた。
三人はスペースが空いている場所に駆け出し、元太君が持っていたサッカーボールを芝生の上に置く