第26章 ゼロの執行人26
貴方side
橘「……さよなら」
羽場『…境子』
降谷「…どんなに憎まれようと、最後まで彼女を守れ。それが…」
風見「我々、公安です」
風見さんは力強い目で、橘弁護士の後を追って屋上から出て行く
屋上に残ったのは私達3人。
降谷「君のおかげで、日本を貶めるテロリストを逮捕できた」
コナン「いつテロだと思ったの?」
降谷「君の推理どおりだ。あの日、国際会議場を点検中に、ガス栓にネットでアクセスできることを知った。それを使った爆破テロの可能性を考え、公安鑑識に指示していたとき。だが現場の状況から、事故で処理される可能性もあった」
コナン「それで容疑者を作ったんだね」
降谷「その容疑者を、出来るだけ早く警察から公安の言いなりになる公安検察に移したかった」
コナン「だから境子先生を弁護士として送り込み、事故の線を潰したところで、小五郎のおじさんを解放した」
降谷「凄いね、君は。全ての謎を解く…」
コナン「いや、まだ解けてない謎がある。それは…」
降谷「携帯」
貴「…え?」
零さんが私を見ながら、話す
降谷「さっきからずっと光ってるぞ」
貴「え、あ、本当だ」
蘭から連絡が入ってる、急いで留守電を確認する
降谷「ん?」
零さんは、電話が来たみたいで出る
降谷「はい。……何!?カプセルが!?」
コナン「!?」
爆破の威力で軌道が変わったカプセルは、今3万人が避難しているエッジ・オブ・オーシャンに落ちようとしているらしい………え、そこって
貴「しっ……コナン、蘭達がカジノタワーに避難してるって!!」
コナン「何!?」
貴「どうしようっ」
コナン「…安室さん。今度は僕の協力者になってもらうよ!」
降谷「!」
警視庁を出た私達は、急いで零さんの車の元に走る
降谷「2人とも、助手席に乗って」
この車の構造上、後ろの席は脱出しづらいらしくコナンを抱っこしろと言われた
コナン(だ、抱っこ!?//)
貴「早くして!」
コナン「け、けどよ…」
貴「早く乗れっつってんだろーが!!」怒
コナン「は、はい!!」汗
降谷(……松田みたいに、口調が悪くなってきたな…)
コナンを抱っこしたのを見た零さんは、力強くアクセルを踏み急発進した