第24章 ゼロの執行人24
貴方side
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零さんの持つコナンのスマホの画面に、近づいていく2つの物体の発信が見て取れた。
あと少し。
零さんが自身のスマホで電話番号を入力する。
通話ボタンを押せば、爆弾に設置した携帯に連絡が入り、それが爆破のスイッチとなる。
光彦『来ます!』
元太『行っけぇぇぇぇ!!』
2つの物体の影が重なったその瞬間、零さんは通話ボタンを押す
バンッッ
上空で大きな爆発が起きた。
まもなく、零さんに連絡が入る
降谷「…ああ、了解。……成功したよ」
貴「……良かった」
コナン「!?」
ホッとするあまり、新一に抱きつく
コナン「ちょっ…//……!」
貴「……っ」
コナン(……震えてる……当たりめーだよな…)
落ち着いてると、屋上に数人の気配が入ってくる
?「降谷さん。逮捕、連行します」
零さんの部下らしい男性が、日下部さんに近づく
降谷「ああ」
コナン「待って!」
コナンが最後にとスマホの画面を日下部さんに向ける、そこに映るのは羽場さん
羽場『日下部さん。私たちは、今でも一心同体です』
日下部「…ああ」
日下部さんはそれだけ言うと、大人しく連行される
?「二三一!」
そこに聞こえてきたのは女性の声。
羽場『境子!』
橘「二三一…、まさか、生きていたなんて…」
風見「本当に…恐ろしい人ですね…」
風見さんは、心の底からといった風にそう呟いて零さんを見つめた。
橘「…貴方も協力者だったなんて…、それも、公安検事の…!」
橘弁護士は連行されていく日下部さんを睨む。
コナン「境子先生。貴女も協力者だったんですね。それも、風見刑事の」
橘「…ボウヤ、聞いたわね。なぜ二三一を雇ったのかって。司法修習生を罷免された彼に、公安警察は要注意人物として目をつけた。それで私に、彼を雇い、行動を報告するよう命じた。でも二三一と働くうちに、なぜか強く惹かれるようになって…」