第23章 ゼロの執行人23
貴方side
コナン「安室さんなら、今すぐ爆薬を手に入れられる?」
貴「…まさか、耐熱カプセルを破壊する気じゃ?」
コナン「いや…。太平洋まで軌道を変えられるだけの爆薬だよ」
その言葉で新一がしようとしていることを察し、零さんは微かに眉を下げて笑う。
降谷「なんてこと考えるんだ。ほんと、末恐ろしいよ」
コナン「他に方法ある?」
零さんはすぐにイヤフォンを耳に押し込み、風見さんに連絡をとった。
降谷「風見、至急動いてくれ。…ああ、公安お得意の、違法作業だ」
私も、すぐに博士に連絡をとる
博士のドローンを使って爆薬を運ばせ、落ちてきたカプセルにぶつける。
その爆発の威力によって、カプセルの軌道を太平洋まで変える。
少しの誤差が、命取り。上手くいくのか、不安ではあるが、きっと大丈夫。
この2人が一緒なら、乗り越えられる気がする
★★
準備が整ったようで、プラスチック爆弾を抱えたドローンが上昇し、飛んでいくのが見える
爆発させるタイミングは、哀が計算している
そして、ドローンを動かしているのは歩美ちゃん達3人。
光彦『あれ?機体がフラつきますね』
歩美『博士の荷物が重いんじゃない?』
元太『もうその辺に置いていこーぜ』
阿笠『い、いかん!その荷物はワシの大事な大事な宝物なんじゃ!』
博士の焦った声が聞こえてくる
哀『誤差の範囲は、半径10メートルくらいまで絞り込んだわ。ドローンからの映像を貴方におくるから、タイミング調整はそっちでよろしく』
コナン「ああ。頼む」
哀『……怜花さんを危ない目に合わせたら、ただじゃおかないわよ』
コナン「わ、分かってるよ(探偵バッジ越しなのに、威圧感伝わってくるんだけど…)」汗
貴「?」
降谷(ずいぶん、彼女には懐かれてるんだな…)苦笑
冷汗かいてる新一に?を浮かべる
歩美『でも本当にいいの?私たちがはくちょうのカプセルを近くで撮影しちゃって』
コナン「大丈夫。警察から許可は出てる、公安警察だけどな」