第19章 ゼロの執行人19
貴方side
コナン「去年起きた、NAZU不正アクセス事件の公判資料だ。あんたが担当した」
降谷「そうか。その事件の手口はNorを使った不正アクセス」
コナン「自分が担当した事件の手口を使って、サイバーテロを働いたんだよね?」
その事件が、今回の事件の手引書となってしまう
コナン「でもそれに誤算が生じた」
降谷「NAZUではすでに犯人を追跡するシステムが完成していた」
コナン「それを知ったあんたは、バクを作ったNorでアクセスし、IOTテロに見せかけて、上司のスマホを発火させたんだ。そのダミーを警察に特定させるためにね。だからIOTテロのタイミングが妙だったんだね」
コナンと零さんが、2人で日下部を追い詰めていく
すると零さんに体当たりし、自分のスマホを奪い返す日下部さん
日下部「私のものに勝手に触れるな!」
零さんを突き飛ばすと、日下部は裏口へ走り、逃走を図る。
コナン「待て!」
コナンがすぐに追いかけ、私達も追いかける
★★
裏口から駐車場へ出た日下部さんを追いかける
零さんはスピードを上げて、コナンを追い抜く。流石、公安警察なだけある
貴「無駄に早いっ、あの人!」
降谷「問題ない!」
零さんは駐車場に停められていた車の上に飛び乗り、車の上を伝って走り飛び、日下部さんを追い抜いたところで植え込みを飛び越え歩道に着地する
……何であんなスイスイ飛び越えれられんの…
日下部「っくそっ!」
現れた零さんに日下部さんは殴りかかったが、それを彼は素早く避け腕を掴んで倒し、捻りあげ、ようやく足を止めさせることができた
後ろで手を拘束し、日下部を立ち上がらせる零さん。
コナン「日下部検事。貴方がテロを起こした動機は、本当に公安警察なのか!?」
日下部「っサミット会場が爆破され、アメリカの探査機が東京に落ちれば、公安警察の威信は完全に失墜する!」
貴「…どうしてそこまで、公安警察を憎むんですか」
日下部「お前らの力が強い限り、我々公安検察は正義をまっとうできない!」
コナン「正義のためなら、人が死んでもいいっていうのか!!」