第18章 ゼロの執行人18
貴方side
降谷「そのために協力者になって欲しい」
零さんは、上着のポケットから小さな何かを取り出す
それは、以前コナンが風見さんに仕掛けた、ボタン型のシール盗聴器
降谷「こんな凄いものを開発する博士に」
コナン「何をするの…!?」
降谷「死んだ人間を、蘇らせるのさ」
その言葉に、私達は不思議に思ってると
降谷「……羽場二三一」
貴/コナン「!?」
降谷「彼は死んでない。俺達公安は、隠蔽のために死を偽装することもある」
私に博士に掛けてくれと言われ、戸惑いながらも時間がないと分かり連絡を入れる
★★
東京地検にたどり着くと、大型の人員輸送車が停まっており、避難が始まってる
隣に建つ警視庁は停電が起こっているようで、人の気配はない。
車を降りて、私は2人に着いていき避難する人たちの波に逆らって走る
降谷「NAZUはコードを送り続けているが、やはり探査機にアクセスできないようだ」
コナンがいきなり足を止め、前方から歩いてくる男を見ていた
周りが走って避難する中、悠々と歩きながらスマホを片手に。
この人が…犯人…
コナンはすれ違い様、彼の袖を掴み引き止める。持っていたスマホが地面を滑る
それを拾い上げる零さん。
コナン「それはNAZUの地上局で見られるデータだよね。テロの犯人さん」
犯人の……日下部誠検事は、驚きの表情で固まる
降谷「まさか日下部検事…貴方だったとはね」
日下部「なんだね、君たちは」
日下部さんはコナンの腕を振り払い、平静を装う
コナン「もっと早く気づくべきだったよ。あんたが申請した証拠一覧を見たときにな。
あのガラス片は、犯人しか知り得ない本当の発火物の一部だったんだ。貴方はそれを証拠申請してしまった。発火物がまだ、高圧ケーブルだと思われていたときにね」
コナンが突きつけると、日下部さんは悔しそうに表情を歪める
そのとき、スマホのバイブ音が響く
コナン「ナイスタイミング」
コナンが自身のスマホを取り出す。新一の方のスマホに
栗山さんに頼んでいた資料だ