第16章 ゼロの執行人16
貴方side
この事件に関わるなと、迷惑だと言ったのは危険から遠ざけ為
貴「……零さんって、不器用ですね。敵を作るだけですよ」
降谷「…分かってくれる人が、居てくれれば良いんだよ」
すると、次々車が吹っ飛んでくる。コナンは、ぶつかりそうにもなる
貴「…IOTテロ…?」
降谷「ちっ、怜花!シートベルト、しっかり締めておけ!」
貴「は、はい!」
シートベルトを握りこみながら、座る
少し先を走っていたコナンの頭上に、高速道路から落ちてきた乗用車が襲い掛かる。
貴「!コナン!!」
降谷「っ」
貴「っ!?」
叫んだ時、零さんが思い切りアクセルを踏む
突然物凄いスピードを出した零さんの車は、縁石ブロックを乗り上げ宙に浮いた。
ズガァァァンッ
と物凄い音が響いて体に衝撃が走る
コナンの頭上に落ちてきた乗用車に、零さんの愛車が激突した
浮遊感とその後すぐにガンッという着地の振動に、バクバクと心臓の鼓動が速まる。
降谷「大丈夫か、怜花!」
貴「…っ、だ、大丈夫に見えますか…?」
降谷「すまない、コナン君を庇うにはこうするしかなくてな」
……運転、荒過ぎない……?
コナン「安室さん!怜花姉さん!」
コナンは無事らしく、遠くから声が聞こえた
車もなんとか動くようで、零さんはバックをするとすぐに車線に戻るが…さっきの衝撃でフロントガラスにはヒビが入っており、前が見づらい。
ガンッ
零さんは、自分の拳でヒビの入ったフロントガラスを3回殴りつけ、粉砕する………怪力、半端ねぇ…
降谷「行け!!」
零さんがコナンに向かって叫び、コナンは頷くとすぐに走り出し、私達も車でその後を追う
貴「……怪我は…」
降谷「問題ない。…けど、これからは最悪の事態が起こるし命の保証は出来ない……それでも、最後まで側にいてくれるか?」
貴「…」
私が新一と調べてた辺りから、知ったんだろう。
私の、覚悟を
貴「当たり前です。零さんは、大切な人の1人ですから」
降谷「!」
貴「何かと危なっかしいので、心配で置いていけません」
降谷「……善良するよ」苦笑