第15章 ゼロの執行人15
貴方side
コナン「白鳥刑事!NAZU不正アクセス事件の詳しい資料を、すぐにスマホに送って!…って、新一兄ちゃんが言ってた!」
コナンは、私の手を掴み事務所を出る
★★
そして、しばらくして道の真ん中で止まる新一
降谷「僕がくることが分かっていたようだね」
貴「!」
コナン「初めに違和感に気づいたのは、あの時だよ」
コナンはポケットから自身の赤のスマホを取り出し、その画面を見せる
コナン「博士に調べてもらったら、遠隔操作アプリが入ってた。アイコンが残らないタイプのね」
降谷「公安が仕込んだ証拠は?」
コナン「なかったよ。さすがだね」
降谷「せっかくわかったのに、なぜアプリを抜かなかった?」
コナン「今から犯人に会うからさ」
降谷「まさか、テロの犯人が?」
コナン「うん。動機もね。…動機はアンタ達だよ」
その言葉に、零さんは僅かに眉を寄せた。
コナン「事の発端は、NAZU不正アクセス事件だよ」
降谷「それは去年起きた……っ、羽場二三一か!」
零さんも、思い当たる事があるらしい
コナン「そう。羽場さんは去年拘置所で、自 殺してるよね?」
降谷「ああ…。去年の、今日だったな」
コナン「去年の…今日…!?」
貴「どういう事?」
羽場の命日と、彼の死のきっかけとなったNAZU不正アクセス事件。
NAZUが行っているミッション、はくちょうの帰還が今日。
サミット会場の爆発は、ただの序章らしい
降谷「そうか、なんてことだ…!」
零さんも、これから起こる最悪の事態に気づいて、動揺を見せる。
コナン「きっとまだ、犯人の復讐は終わってない!」
コナンはすぐにスケボーのエンジンを入れると、走り出した。
貴「ちょっ、コナン!!」
降谷「乗れ、怜花!早く!」
零さんが、助手席を開けて呼ぶ為戸惑いながらも車に乗る。
スピードをだしながら走らせる
降谷「だから、言ったんだ。関わるなと…」
貴「……わざと、あんな事言ったんですか…?」
降谷「お前が、危ない目に合うくらいなら敵も演じて見せるさ」