第13章 ゼロの執行人13
貴方side
そのとき、周辺が突然騒がしくなったように感じる
コナン「なんだ…!?」
貴「コナン、あれ…」
もくもくとあがる黒煙、一箇所じゃない。
微かに、何かが衝突する音や、爆発音まで聞こえている。
コナン「一体何が…!?犯人の目的はなんなんだ…!?」
私とコナンは、モニターを見上げる
コナン「…電化製品………っ、そうか!」
貴「新一?」
コナン「このテロの最初が、サミット会場の爆破だったんだ…!」
貴「え!?」
コナン「急いでこのことを皆に伝えに行くぞ!」
貴「え、ちょっと!!」
そう言いながら、私の手を引っ張りながらコナンは走り出す
★★
数時間前、統括検事である岩井紗世子がIOTテロによるスマホの発火で火傷し、病院に搬送されたという。
岩井統括は、日下部検事の上司らしい。
事務所では先ほど、小五郎さんの不起訴が決まったと白鳥警部が英理さんに報告し、その場にいた一同は歓喜の声を上げる
蘭「怜花!!」
貴「良かった…」
目暮警部達も、調べてくれてみたいで無事に不起訴になる
風見「ところでこれ、どうしましょう?羽場二三一を検察官が取り調べた調書なんですけど…」
コナン「……風見さんが言ってた。安室透は人殺しだって。…でも、違うんでしょ?」
貴「私も、違うと思います。状況が状況だったんじゃないんですか?」
風見「…」
橘「岩井検事は、妙なことに羽場二三一の窃盗事件がきっかけで出世したんです」
貴「!」
事務所にやってきた、橘弁護士が話す
橘「ところで、これは?なぜ私や、私の元事務員のことをお調べになっているんですか?」
先程コナンが全て、調べた事だ
栗山「えっと…」
妃「ごめんなさい、先生のことをよく知っておきたくて、私が栗山さんにお願いしたの」
栗山さんを庇うように、英理さんが嘘をつく
橘「…よく調べてある。貴女も優秀な事務員のようね」
コナン「…貴女も?まるで羽場さんもそうだったって言ってるみたいだけど…、その人は窃盗事件を起こして境子先生の事務所を潰した、悪い事務員さんだよね?」
橘「あれは二三一のせいじゃない!!」
橘弁護士の激昂が響く。