第8章 仲直りの仕方(S.I)
顎を拘束していた手はドレスを捲り上げ下着の中に入ってきた。
「…んあっ、やぁっん。待って…あ、あっあっ…」
下着の中はすっかりぐちゃぐちゃで、いきなり彼の指を飲み込んでしまった。
「いや、いや、こんなの…ああっ、だめだめ、や、あっ」
ぐぽぐぽと音を立てて掻き回され、膝ががくがく震える。
「すげえ…お前どんだけエロいの?」
不本意な彼の言葉に首を横に振るしかできない。口から出るのは言葉にならない喘ぎ声だけ。
「…は、あっ、も、やらぁ、あっあっ」
こんな強引に感じさせられていやなのに、でも彼が触れてくれて嬉しくて、思考までぐちゃぐちゃで身体は登り詰めていく。
「や、や、うぁ、イっちゃ…あ、あ…んううううっ!」
しゃがみ込みたいのに無理やり立たされたまま、派手にイってしまった。彼は私のショーツとストッキングを乱暴に左足だけ脱がせた。ヒールなんかとっくに明後日の方向に飛んでってしまっている。
大きな身体で私を壁に押し付けながら自分のベルトを素早く外し、スラックスを脱がないままにガチガチに立ち上がった彼自身を取り出した。
そして私の左足を抱え上げ、一気に中に入ってくる。
「あああっ!」
せっかく声を抑えながらイったのに、台無しだ。ドアの外に誰もいない事を祈るしかない。
背の高い彼に立ったまま犯されて、右足は床から浮いてしまっている。こんな状況に、私はすっかり興奮してしまっていた。
いつもより数倍感じている。もちろん相手が彼だから。大好きな彼がこんなに求めてくれている。触れたくてたまらなかった彼が私の中を激しく出入りしている。