第8章 仲直りの仕方(S.I)
彼に連れられ向かったのはホテルの客室に上がるエレベーター。
頭の中は「??」だらけだけど、手から伝わる彼の体温にドキドキして、嬉しくて。
乗り込んだエレベーター内、彼を見上げると視線を返してくれる。眉間に少し皺を寄せて怒っているようにも見えるけど、繋いだ手を恋人繋ぎに変えてくれた。
エレベーターを降りると、彼は大股で歩くから私は自然と小走りになる。とある部屋の前に立ち止まると、カードキーをかざして解錠する。
部屋の中に引き摺り込まれると、すぐに壁に身体を押し付けられ、両手は頭上に拘束された。
「…いっ、た…」
目の前には相変わらず怖い顔をした彼。
怖くてわけがわからず、何を言ってもさらに彼を怒らせるような気がして、言葉も出てこない。
彼に顎を掴まれると急に始まる激しいキス。最初から舌をねじ込まれ、口内をめちゃくちゃに犯される。
足の間は彼の膝が割って入っているので本当に何も身動きが取れずされるがまま。
こんな風に扱われるのは初めてなのに、少しずつ反応する身体。割られた足の間に入り込まれた彼の膝がぐりぐりと秘部を刺激してくる。
まるで脳まで犯されていくようで、やめてほしいのかほしくないのかわからない。少なくとも身体は喜び始めている。