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彼らとの夜 King Gnu R18

第8章 仲直りの仕方(S.I)


セミロングの髪を綺麗に結い上げてもらい、プロのメイクもしてもらって急いで帰宅した。

タクシーが来る10分前。…起きていますように、と祈りながら部屋に入ると、彼の整髪料のにおい。よかった、準備してる。

彼の姿を探すと、寝室の姿見の前でネクタイを締めているところだった。

背が高い彼がドレスアップするとこんなに変わるものなのか?スタイルも悪くないので、悔しいけどかっこいい。

そんな気持ちを悟られないように慌ただしく動きながら、

「できた?もうタクシー来るよ」

私の言葉に返事をせず、靴を履き始めた。

息が詰まって、鼻の奥が痛い。幸せな日なのに泣きそうになる。

友人たちの事は心の底からお祝いしたい。必死に泣くのを堪えながら彼の後をついて出た。
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