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彼らとの夜 King Gnu R18

第7章 娘の担任(K.A)


へたりこんで動けない私に、先生は近くにあったブランケットを肩からかけてくれた。

「怪我は?どこか打ったりは?」

「あの、大丈夫です、あ、ありがとうこざいます…」
 
まだ震えが治らない。

「あみさん、俺やっぱりあなたが好きです」

驚いて彼を見上げた。

「こんな時に言うべきじゃないですけど、怒りでどうにかなりそうなんです。ちょうど通りかからなかったら、少しドアが開いてなかったら、あなたは今ごろ」

私の肩に置かれた手に力が入った。

「ありがとう、ございます、でも、」

「わかってます。これ以上はどうにもならない。でも見守らせてください。またこんな事のないように」

そして背後から私をぎゅっと抱きしめた。

「お願いですから、幸せでいてください…」

ほんの数秒だけど心から安心した。がんばろうと思えた。

彼の手にそっと触れながら

「もう、大丈夫です。ありがとう和輝くん…」


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