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彼らとの夜 King Gnu R18

第7章 娘の担任(K.A)


急に夫の身体が離れた。店に続く廊下には、ひっくり返った夫と、夫を組み敷く先生。彼は聞いたことのない低く冷たい声で

「これは同意の上ですか?」

組み敷かれた夫は暴れながら

「あ、当たり前だろ!夫婦なんだから!なんだよ!離せよ!」

先生は服の乱れた私を見ないようにしながら話しかけて来た。

「あみさん、本当ですか?同意ですか?」

身体が震えて、はだけた身体を隠しながら首を横に振る。

「警察を呼びます」

暴れる夫を身体全体で押さえつけながら器用にスマホを操作する。

「せん、せ、あの、も、警察までは」

震えてうまく話せない。でも騒ぎを大きくしたくなかった。

「元夫なので、また、きちんと話し合いますので」

からからの喉からなんとか絞り出した。

スマホの操作をやめた先生は夫を睨みつけた。

「あんた何やってんだ?泣かせに来たのか?よく考えろ」

そう言いながら夫を解放した。

夫は慌てて立ち上がると、

「なんだこいつは!お前の何だ?!」

「さくらの先生なの、今日は帰って。もう急に来たりしないで。」

先生に睨まれながら、夫は黙って出て行った。

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