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彼らとの夜 King Gnu R18

第7章 娘の担任(K.A)


娘の学校での様子や家庭での事を報告し合い、少し算数が苦手な話をした。

「あの、立ち入った事をお聞きしますが、さくらさんのお父さんは…?」

「いろいろありまして、離婚したんです。寂しい思いはさせないようにしてきたつもりですけど…娘が会いたいと言えば主人と会えるんですけど、最近は向こうと予定が合わなくてあまり会っていないんです」

「そうですか、それは寂しいですね…学校でも気をつけて様子をみておきます。」

「はい。ありがとうございます」

「コーヒーとてもおいしいです…オリジナルですか?」

「はい、これでも少し勉強したんですよ」

「すごく好きな味です。また飲みにきてもいいですか?」

「…はい、是非。他の先生や親御さんたちもよく来てくださるんですよ」

少し、危険な感じがして牽制してしまった。そんな事ないだろうけど。

話も終わり、彼が席を立った。

「ごちそうさまでした。では、1年間よろしくお願いいたします」

「こちらこそお世話になります」

「あの、お母さん」

「はい?」

彼に真っ直ぐ見つめられる。

「幸せですか?」

あぁ、あの時の彼だ、少年の頃の姿が重なる。

「はい。幸せです」
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