第7章 娘の担任(K.A)
娘の書類を書き進めていくと、家庭訪問の希望日のプリントが出てきた。
彼に会える?覚えているかな?老けた姿を見たら幻滅される?
いろんな思いが溢れてくる。いやいや、さくらの先生に会うだけなんだから。プリントには希望日とランチタイムが終わる頃の時間を書いた。
4月の下旬、その日がやってきた。その日の訪問の最後に来るみたい。だいたいどこの家庭でも少し長くなりがちたがら予定より遅くなるだろうな。
想定どおり、予定の時間より30分を過ぎた。最後のランチのお客さんが出た時にドアの札をcloseにしたから入りにくいかも?と思い、かけかえようとドアを開けた時、目の前にスーツ姿の男性が現れてぶつかりかけた。