第6章 バカンス(D.T)
絶頂寸前でおあずけをくらった私の身体は、正気なら絶対拒否するはずの彼の希望を喜んで叶えてあげてしまう。
彼の首に腕を回し、じっくり見つめられながら絶頂への階段を登る。
彼の指はぬるぬるの愛液をすくっては突起に絡み付ける。。
「それ、きもちい、あ、あ、あ、いく、いっちゃう、」
「…イっちゃえよ…ほら…あー、いい顔…」
「うあ、あん、いっちゃう、いっちゃう…!」
大きな波に飲み込まれ、身体中の力が抜けて私の身体はベッドに沈み込んだ。
はぁ、はぁ、と息が整わないままうっすらと目を開けると、それはそれは満足そうに私を見つめる彼がいた。
「イき顔、最っ高な。俺記憶だけでしばらくオカズにできるわ」
「…やだ、もう、ばか」
「そうだな。見たくなったらいつでも見れるもんな。」
彼は短パンのポケットから取り出したものを私の左手の薬指に通した。