第6章 バカンス(D.T)
彼に導かれるまま、彼の上に跨る形になった。胸を隠す私の腕を外しじっくりと眺めている。
「そんな、見ないで…」
「見せてよ、すげえ、いいじゃん」
ただ見られているだけなのに、身体の芯が疼いてくる。
「腰、動いてんぞ」
「え、うそ」
まったくの無意識で腰が動いちゃうって恥ずかしいけど、彼の身体の変化に気づいた。
「…あなたも、勃ってるじゃん」
「俺?あたりめえじゃん。小麦色のいーい女がマッパで俺の上で腰振ってたら勃つでしょ」
彼は私の腰を掴むと自分の顔の前まで力ずくで引っ張った。つまり、私の大事な部分が彼に丸見えになる。
「えっ!やだっ!」
「何言ってんの今更。お前の身体で知らねえとこなんかないだろ。」
いつもはもっと薄暗いし、こんなところを露わにする頃はもう感じすぎて訳がわからなくなっているからで、昼日中に意識もはっきりしてる時に見られるなんて、ありえない。
でもがっちりと固定されてしまい身動きがとれない。細く見えるのに、どこにこんな筋肉が…、