第6章 バカンス(D.T)
フリーランスのいいところは時間が取りやすいに限る。
若干の調整をして今回の旅行に必要なものを1日で揃え(主に服)彼と2人南の島にやって来た。
海から上がり、海水を滴らせながら彼の前に仁王立ちした。ここへ来て3日、毎日泳いでいたら水着の跡がつくほど焼けてしまった。
それに引き換え相変わらず白い肌の彼。全く太陽の下に出ていない。
「ちょっと。こんなとこまで来た意味なくない?少しくらい黒くなって帰らないと」
彼はサングラスを少し下げてニヤリと笑う。
「お前がそんだけ焼けりゃ来た証拠になんだろ。俺はいいよ。あっちいじゃん。お前が楽しけりゃ俺も楽しーよ」
そう言ってタバコをふかす。
「まぁ、楽しいけど…」一緒に、楽しいことしたいな、と思うけど基本インドアな彼だからこれでいいのかな?
彼は私の足を下から撫で上げ、ビキニのショーツの紐を引っ張る。
「ちょ、やだぁ」
「どんくらい焼けた?……おお、けっこう焼けたやん」
片方の隙を解かれしゃがみ込むと、今度はトップスの背中の紐を解かれてしまった。
「おーおー。焼けてる焼けてる」
彼は器用に私の水着を取り去ってしまった。もちろん、裸になってしまう。
「もぉ、明るいのに、恥ずかしい…」
「俺しかいないから、見せて」