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彼らとの夜 King Gnu R18

第3章 奇抜な彼(Y.S)


念のため予算を聞き、多めの予算に記念日か何かと聞いてみた。

「結婚記念日…なんすけど、」

と言葉を濁した。

「レコーディングが長引いて日付け変わっちゃって」

レコーディング、という事は

「お客様も…プロの方なんですか?」

少々はにかみながら「はい」と言った。

「あぁ、でも、お姉さん俺のこと知らないんなら…まだまだっすね。もっと、がんばります。」

「すみません、音楽はほんとに疎くて、後で調べてみたいのでお名前伺えたら」

すると彼はバンド名を教えてくれた。

「後で必ず調べます…!」

へへへ、と笑った彼は、本当に少年のようだった。
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