第2章 子犬な彼(S.I)
「お願い、シャワー浴びたい…」
朝から働き通しの体で抱かれたくなくてそう言うと
「はい」
と私の体を再び抱き上げバスルームへ連れて行ってくれた。
一緒に中に入ると自分の服を素早く脱ぎ去り私のショーツも脱がせてくれて脱衣所へぽんと放り投げた。
バスルームは暗いままで脱衣所の灯りだけなのが嬉しかった。全部見られるのは恥ずかしいし…
薄暗い中で抱き合った。私の頭は背の高い彼の鎖骨のあたりだった。
ふと、頬にあたる感触に気がついた。
「ん?まさか、胸毛…ある?」
「あっ…少し、生えてます…嫌ですか?」
「胸毛は、ヤバい…」
「あぁ、ダメっすか…」
私から離れようとする彼を止めた。
「逆!めちゃくちゃ興奮するの!かわいい顔して胸毛なんか生やして…!ギャップたまらん!」
「あ、あぁ。それは、よかったです」
喜ぶ私に面食らったようだった。