第11章 俺のだから(D.T)
「彼女、大丈夫?」
と遊に聞かれる。
「おん、なんとかする…そんで、理よ」
理はソファに寝転び俺を横目でじろりと睨む。
「悪かった。それとサンキューな。」
理はさらに眉間に皺を寄せる。
「…まさか、おいおい、やめろよ大希。言うな」
和輝と遊が「おお?!」と楽しそうに待ち構える。
「大事なもんに気がついた」
俺がそう言うと理はソファから転げ落ち和輝と遊は嬉しそうにハイタッチをかます。
「もおー!1番やなやつだよ!噛ませ犬じゃーん!」
そんな理を和輝が支え起こして背をさする。その顔は笑いを堪えている。
「見ろよ。理のおかげで大希が人としての心を手に入れたんだよ」
そして遊は腹を抱えて笑ってる。
「俺今日、打ち上げ行かねーけど今度奢るわ」
そう言うと「あたりめーだ!」と怒鳴られる。
俺だけ、晴々とした気持ちでライブに挑めそうだ。3人にはほんとに感謝しかない。