第10章 新婚旅行(K.A)
ささやかな式をした。親しい人たちに囲まれて幸せな式だった。俺の両親は
「あみさんのおかげで今の息子がいる」
と手放しで喜び、彼女は恐縮しきりで、さくらちゃんは孫として申し分なく甘えていた。
さくらちゃんのすすめもあり俺たちは新婚旅行を企画した。
海外へ行くよりも少し豪華に国内にしようと言う事になった。
「実は私、旅行の計画たてるの大好きなの!」
と、妻が探してくれたのは露天風呂つき離れの高級宿。
離れかぁ…。結婚してからもちろん彼女を抱いた。それはもう夢のようだった。しかし家の中だから遠慮がある。初めて、思いきり抱ける!
もう俺の頭の中はそれ一色になってしまった。