第2章 先生
心の奥で期待している。けど、こんな行為は何も意味もない。
五条先生は私の事を好きとかそんなこと思ってないことぐらい知っている。
またキスされて五条先生は、ゆっくり私を押し倒した。
五条先生の手は、 私の胸をブラ越しに触った。
あまり可愛くないブラ。
「やっと大きくなってきたね」
さりげなくセクハラ発言をしている五条先生。
確かにまな板から少し膨らんだ胸のある身体になった。
というか、
『("やっと"って。成長期だから当たり前じゃん……!!これからもっと大きくなるんだから…!!)』
そう恥ずかしさに耐えながら、心の中で必死に呟く。
「外すよ」
また軽い口振りで、わたしの背中に手を回して片手でブラのホックを外した。
自分で着けるのも一苦労…いや、着けれないのにそれを男の五条先生が器用に外したことに少し感心した。
数十年先に生まれてるから、多分色々経験しているんだろうな。
教師やってて"先生"なんだから、当たり前か……。
と、思っていたら。
私のスマホの電話の着信音が鳴った。
『(ナイスタイミング……!!)』
『あの、先生!電話!!』
電話が鳴っているから、やめてくれるだろうと思って声をかけた。
「なに、電話?誰から?」
『多分、野薔薇ちゃんから……』
五条先生は私が電話に出ることを許してくれた。
身体を起こしてスマホの画面を見ると【野薔薇ちゃん】の文字。
『(ありがとう、野薔薇ちん!!)』
おかげでこの続きをしなくてもいいことになるかもしれない。