第2章 ふわりととけた
「オレくん、デュースちゃんを寮まで運んで、あと他のオレくんたちは先生たちを呼んできて」
テキパキと分身のケイト先輩たちに指示を出していく
りょーかい!
と分身たちは走り去っていった
「さてユウ、デュースを離してくれないか?このままだと首の骨がおれちまうぞ?」
ははっと優しい笑いを浮かべながらトレイ先輩が覗き込んでくる
「あ、はい。」
冗談に笑う余裕なんてなくて唖然としてしまった
離したデュースをトレイ先輩がケイト先輩に抱えさせようと持ち上げる
よいしょっと
とケイト先輩はデュースを軽々しく担ぎあげた
「も〜オレの服血だらけ〜デュースちゃんあとでちゃんと洗ってよね!じゃあ行ってくるね」
そう言うと建物の中に向かって走り出していった