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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第44章 3度目のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ



民宿を後にする際に
言われていた通りに杏寿郎に
運転席を譲って助手席の定位置に座った

しばらく車を走らせた頃に

「みくり、ちょっとした
旅行気分だな、まさか君が
カニと温泉を予約してるとは
思っても無かったからな」

「まぁ、予約したの昨日だったしね。
行先決めたのもギリギリだったでしょ?
ちょうどキャンセルがあったらしくてね。
運が良かっただけだよ。
予約してたって人がコロナの
濃厚接触者になっちゃって、
来れなくなっちゃったみたいでね」

「そうだったのか、それは…
素直に喜んでいいのやらだが。
カニはそれなりに食べていたつもり
だったが、あそこのは別格だったな。
変な高級店や、ブランドガニを謳っている
旅館のカニのプランよりも
各段に上だった様にあるがな。
この辺りは海辺…なんだな、
少々遠回りになるが…海沿いでも
ドライブしながら向かうか?」

ナビの周囲の地形が
海がほど近いのを知って
杏寿郎が海沿いをドライブして行こうと
提案して来てそれに同意した

沖縄の様な 爽やかな青空と
青い海ではなくて

雪が吹雪く様な寒々しくて
荒々しい冬の海が
車の外には見えている

「想像してた様な海沿いの道とは
程遠いな、砂浜でもないし断崖絶壁で
海も随分と波が荒いな…」

「でも、海は海だよ」

「ああ、でも、しばらく
道なりに走れば、砂浜もありそうだな。
車が置けそうなら、散歩でもするか?」

杏寿郎の言葉通りに
車を15分程走らせると
海水浴場なのか開けた砂浜が見えた

オフシーズンだから
駐車場も無人で
車を無料で停められる様だった

「誰もいないな」

「だって、こんな天気だもん
雪降ってるし、真冬の海なんて誰も来ないよ」

「だが、丁度いいな」

杏寿郎が差し出して来た手を
みくりが取るとそのまま
誰もいない砂浜を散歩する

「浜風だから、風強いし
髪の毛ボサボサになるんだけど…ッ」

「怒らないのか?真冬の海なんて
車から降りたがらない女も
多そうな物だけどな」

「そんな物なのかな?
あ、貝殻落ちてるよ?」

人の話を聞いてるのか聞いていないのか
落ちていた貝殻を幾つか拾い集めて

「見て見て、シーグラス落ちてた
ほら、これ、緑のやつ」

手の平にみくりが
拾ったシーグラスを乗せて見せて来て




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