第44章 3度目のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
結局 チョコバナナの
ハニートーストにして
朝からパンばっかり食べ過ぎてしまったけど
杏寿郎はサウナに
また入りたいって言って
私がシャワーをして支度を整えてる間
部屋に備え付けられているサウナを楽しんでた
「で、どうするんだ?部屋変えるか?」
「流石にそれはいいよ、
さっき言いかけてた事なんだけどね。
ほら、今日は、バレンタインの
前倒しだからさ。私が杏寿郎に
サービスする日でしょ?だから」
みくりが杏寿郎に手を出して来て
「ん?何だこの手は、何が欲しいんだ?」
「車のキー貸して、私が運転するから」
「運転?君がか?」
「杏寿郎が、乗りたがらないだけで
免許ゴールドだし、車には乗ってるもん」
「ああ、そうか、失念してたな。
君が居る部署は、
少しなりと営業回りがあったか」
「杏寿郎。今日は…目的地は
北になるけど、どこに行きたい?」
清算を済ませて
ホテルの駐車場で
みくりが杏寿郎に尋ねて来て
「個室で、誰かと接触が無い方がいいな」
「じゃあ、個室の猫カフェは?
個室なら安心でしょ。
ハリネズミカフェでもいいけど。
でも、杏寿郎は
大型犬の方が好きそうだよね」
「確かに、俺は犬派だが…」
一抹の不安を抱えながら
運転席に座るみくりを
不安そうな面持ちで見ていると
「そんなに、私の運転は不安?」
「不安にもなるだろう…」
「杏寿郎が、私に運転席
譲ってくれないだけじゃん。
運転したいって言っても、
させてくれないでしょ?
あ、そうだお昼、カニ食べようよ」
後 気が付いた事があるが
みくりの運転…意外と上手いな
俺よりも乗ってる機会が多いからか?
「カニ…?」
「好きでしょ?カニ。
ああ、距離あるし高速乗るね」
高速の代わり映えのない景色を見てて
しばらく北へ向けて進路を取っていると
高速に乗ってから1時間程して
「ねぇねぇ、次のサービスエリア
寄ってもいい?おトイレも行きたい頃
だろうし、新しくて大きい所だから」
「ああ、俺もコーヒー買いたいから
寄って貰いたいと思ってた所だったが。
ああ、次のって観覧車がある所か」
駐車場に車を停めて
サービスエリアの建物に向かう途中にある
展望デッキと観覧車があるエリアの
隣を通り過ぎる
「ねぇねぇ、乗ってみる?」
