第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そんな事はお構いなしとでも
言いたげに杏寿郎がみくりの
耳たぶを軽く食んで来て
グッと腰骨を掴んで来た手が
そのままお尻へと降りて
太ももを撫でて行って
もう一度太ももを撫で上げて来て
「…んっ、…杏寿郎…ここじゃ」
「周りには大きな建物もないし、
これだけ高い壁に囲まれてたら
周囲から見られる心配は無いだろうが?」
スルッとお尻と太ももの境目を
なぞる様にして手を差し込んで来て
そのまま左足を太ももの裏に
回して支えられて持ち上げられてしまうと
耳たぶを食んでいた口が
そのまま首筋に降りて来て
ねろーっと舐め上げられる様に
彼が舌を這わせて来て
ゾクゾクとした感覚が首筋に走って
「んぁ、はぁ…んッ…ダメ…ここだってッ」
「いや、言いたい事は理解した
流石に、時期が悪いな。風邪を引きそうだ。
すっかり身体も冷えてしまったか、
温まり直して部屋に戻る方が良さそうだな」
今は2月なのだ
節分が過ぎて暦の上で春とは言えど
まだまだ 雪が降ったりする位なのだから
外で事に興じる様な時期ではない
そんな事をしている間に
露天風呂のお湯も外気が低いのだから
当然に冷めて来て居て
熱めに温度調整のダイアルをセットして
差し湯をしながら
2人で露天風呂に浸かる
2人で浸かると
流石にお湯が溢れて
その上更にお湯を足しているのだから
縁からどんどんとお湯が溢れて行く
「源泉かけ流し…とまでは行かないけど。
確かに家じゃ出来ない様な
贅沢なお風呂の入り方だね、杏寿郎」
そう漏らす様にしみじみと
みくりが溢れて行くお湯を
惜しむようにしてそう言って来て
「その辺りの値段も含めての、
この値段なんじゃないのか?
ラブホテルに限らず、宿泊先なら
寝る時にトイレの電気付けたままとか、
エアコン掛けたままで
大浴場へ行くとか、みんな
割かしするんじゃないのか?
そう言えば、まだジャグジーの
ボタン押してなかったな」
「でも、中のお風呂も
ジェットバスだったよ?
あっちのお風呂には入浴剤3種類ぐらい
他のアメニティと置いてあったけど?」
杏寿郎がそのスイッチを押して
ジャグジーの水流がゴボゴボと音を立てて
心地いい刺激を当たる部分にして来て
マッサージ効果がありそうな感じだ
「思ってたよりも、水流が強いな」
「そうだね、結構来るかも」