第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「ちょっと、悪いが
先に流しててくれるか?
俺は寛げる準備を、
先にして置くつもりだからな」
寛げる準備って何だろう?
そうみくりが考えながら
もう身体洗い始めてたから
その杏寿郎の言葉に頷くしか出来ないけど
身体を洗いながら待って居ると
杏寿郎が中でフロントに
電話してるみたいだったから
何かを頼んだみたいだったけど
杏寿郎も電話を済ませて戻って来て
「待たせたか?」
「いや、5分も待ってないけど…」
洗い終わって予め湯を張って置いた
露天風呂に浸かる
「はぁ~、贅沢って感じがする」
「温泉じゃないがな、
もっと贅沢な気分になれる物が
その内届くがな」
と言っていた通りにインターホンがなって
受け取り用の小さな手しか見えない窓口から
届いた物を受け取ると
届いたのはグラスビールで
「これを、こんな時間から
あのガゼボで飲むって算段だったの?
確かにそれは、かなり贅沢って感じするね」
こんな時間にサウナと岩盤浴で
たっぷりと心地いい汗を流して
大きな露天風呂に入って
お洒落なガゼボでビール飲むとか…
「ちょっとは、県内だが
旅行の気分は味わえたか?みくり」
杏寿郎も身体を洗てお風呂に入って
バスローブを羽織ってガゼボの方へ来て
「こう言うの、貸し切りの風呂のある
ホテルとかのホームページで見たが…
なかなかにいい物だな」
「でも、ああ言う普通のホテルの
貸切風呂だと、時間も短いから、
折角ガゼボあっても使う暇ないかもね」
そう言いながら
ビールの入ったグラスを
みくりが杏寿郎の方へ差し出して来て
お互いの持っているグラスとチンと合わせて
乾杯をすると
良く冷えたビールを喉に流し込んだ
「美味いな」
「汗かいたからじゃない?」
「なら、もっと美味くなる様にするか?」
「え?ここ…で?今から?
でも…、そんな事してたらビール
温くなっちゃうんじゃ…」
グイっとグラスに残って居た
ビールを杏寿郎が飲み干すと
「その頃には、買って来て
冷蔵庫で冷やしてあるのが
いい具合になるだろ?」
「杏寿郎…、私まだ飲んでるんだけど?」
「それは知ってる、
俺の事を気にしなくていい」
後ろから腕を回して来られて
指先が項に掛る髪をかき分けると
彼の唇が項に触れて来て
「それとも、手伝うか?」