第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そのままの勢いで杏寿郎に抱き着くと
「杏寿郎、ありがとう」
「その様子だと、どうだったって
君に聞くまでもなさそうだな。
どうせ、時間があるんだ。
一緒に入るだろう?サウナと岩盤浴」
「それも岩盤浴、
ふたりで一緒に出来るやつだった~」
そのまま喜びを伝える様にして
ぎゅううっと杏寿郎に抱き着いた
「コロナの騒ぎになってから、
趣味だったサウナと岩盤浴も
密室だからって、行けてなかっただろう?
ここでなら、誰かと一緒になる事もないし
好きなだけ、気兼ねする事無く
楽しめるかと思ってな」
よしよしと頭を杏寿郎に撫でられて
「温泉旅館じゃなくても、十分だろう?」
確かにお風呂のお湯は温泉じゃないけど
部屋に内風呂と露天風呂があって
あんなに大きなテレビがあって
露天風呂にプライベートガゼボまで
ついてる温泉旅館はこの広さのクラスなら…
「このお部屋と同等の、規模と
設備だったら…きっと一泊
結構しそうな気がするなぁ~」
ちゃんと岩盤浴するための
専用の服もミネラルウォーターと一緒に
岩盤浴の前にセットしてあって
「でも、普通の岩盤浴に行っても
杏寿郎と一緒に入れないもんね」
「嬉しそうだな、みくり」
時間があるから一緒に入ろうと言われて
「でも、本当は先にお風呂に
入ってからの方がいいんだけどね。
ああ、でもサウナもあるから
岩盤浴してサウナ入っての
ループもできるって事?」
「のぼせて倒れないか?それ」
「えー、大丈夫だよ」
それから岩盤浴とサウナを楽しんで
着ていた岩盤浴着が汗でべったりと
張り付く様になった頃に
「折角なんだ、
あの露天風呂で汗を流して、
ガゼボでクールダウンするか?
あっちの風呂の方にもバスタオルやら
備えつけてあっただろう?
それにもう、今日はここで
ふたりで過ごすんだから。
化粧もそうそうに落として
しまってもいいんじゃないか?」
そう杏寿郎が提案をして来て
「ああそうだね、確かに今なら
身体も熱すぎる位だから、
あそこで過ごすのに丁度いいかも…」
みくりもその提案に合意した
「こっちの露天風呂にもテレビがあるんだな」
でも ラブホテルのテレビだから
スイッチ入れたら多分AVなんじゃないかな
「部屋のテレビも大きかったけど、
ここのテレビも大きいんだね」