第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
公園を後にして
それから遅めのランチにして
しばらくドライブをして…いて
道路の高速の入口の案内の標識を見て
みくりはある事にきがついた
県内は県内だけど…
ここ もう結構端っこじゃない
県境の辺りじゃない?
どおりで旅行気分だと思った
「ねぇ、杏寿郎…今日泊まるって
言ってた所って、県境だったの?」
「別に車で移動してるだけだし、
退屈だったか?」
杏寿郎の言葉にううんと
みくりが首を横に振った
「ううん。なんかこんな感じ
凄い、久しぶり…だなぁって思ってさ。
本当に旅行みたいな気分だなぁって。
杏寿郎、ありがとうね。今日。
私も、ホテルには行きたいって
思ってたけど、近くの所で
部屋のグレードだけ上げればいいや~って
適当に考えてたから」
「まぁ、そんな風に考え方が
変わってしまったのも、コロナの
せい…なんだろうがな。確かに
生活そのものが変わってしまって。
不自由しかないし、今までの様には
行きはしないだろうが…。
その中で出来る事を楽しむぐらいは、
あってもいいんじゃないかと思ってな」
杏寿郎の言う通りだなって
何も出来ないって意識しか
頭になくて楽しむって事にすら
消極的になってしまってたんだなって
気が付いてしまって
「まぁ、ナビにセットする目的地が
ラブホテル…って言うのも、
それはそれで新鮮だがな」
「でも、その目的の部屋が
空いてなかったら?どうするの?」
「ああ、それか、多分
大丈夫だと思うがな…」
コンセプトルームとか
そのラブホテルの顔になる部屋って
2・3部屋って感じがするけど
それぞれで好きに選んで決めたから
杏寿郎がどんなホテル選んだのか
知らないんだよなぁ…私
「でも、今の時間からだったら
フリータイムで入ってからの、
宿泊料金だよね?あー、でも
週末だからフリータイムの
適応外だから前延長になる感じ?」
「今はその料金形態じゃなくて、
フレックスタイムを導入してる
ホテルもあるらしいがな」
「フレックスタイムねぇ~、
うちの会社もフレックスタイム
導入しないかな…?」
そう漏らす様にしてみくりが言って
「妊娠でもしたら、ラッシュの時間の
混雑を避けて、時差出勤とかの方が
いいかも知れんがな。仕事…続けたいか?」
結婚するって事は
そう言う…問題もあるなぁ