• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ



「だったらさ……、
ホタルイカならいいの?」

みくりの言葉に
杏寿郎が若干の反応を見せたので

「俺は別に茎わかめをバカにした
憶えはないが?いや、確かに
どっちも今が旬だが…」

「じゃあさ、ホタルイカの唐揚げは?」

「ビールだな」

杏寿郎の答えに茎わかめの
処理をしながら
更にみくりが続けた

「うーん、だったら…
ホタルイカの佃煮は?」

「それも、ビールだな」

さっと茹でた茎わかめを
冷水でしめて粗熱を取ると
冷凍保存する為の準備をする

「それとも…菜の花とアヒージョにする?」

「それなら、白ワインだな」

ふふふふとみくりの口から
笑い声が零れて

「だが、俺は…ホタルイカなら…」

「はいはい、分かってるよ。
ホタルイカなら炊き込みご飯でしょ?
山菜と一緒にね…。
でも炊き込みご飯にするなら」

「冷酒か、ぬるめの燗だろうな。
俺は俄然ぬる燗が合うと思うがな。
って、君はホタルイカパーティーでも
するつもりなのか?その取り合わせに
されてしまったら、何を飲めばいいのか
俺は迷いそうなんだが?それに…」

うーんと唸り声を上げて
杏寿郎が困ったような表情をしていたので

「杏寿郎?どうかしたの?」

「いや、君が…ホタルイカの話を
するものだから、すっかり口が
そうなってしまったなと思ってな」

今度はうーんと困っている様な
フリをしながらみくりが
唸り声を上げると

「どうしようかなぁ?だったら、
日曜日は~、ホタルイカの
炊き込みご飯にしようか?」

「君が、正月用に買ってた
あの金箔入りの日本酒がまだ
残って居たからな!」

そんな話をしている間に
冷凍保存の準備ができたので

「後は、これを
冷凍庫に入れとけばお終い。
杏寿郎、お待たせ」

「どう、責任を取ってくれるつもりだ?」

杏寿郎の問いかけに
みくりが何の事なのかと顔を顰めた

「責任って?何?」

「君がホタルイカの話をするからだ」

「ああ、杏寿郎
好きだもんね。ホタルイカ。
だから、ちゃんと日曜にするから。
それでいいでしょ?杏寿郎」

「ああ、分かった。それでいい」

それから 車に乗って
アパートを出て

「どこか、寄るか?」

「コンビニ以外でって事?」

運転しながら杏寿郎がそう
みくりに訊ねて来て



/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp