第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「ああ、話が途中だったな…。
そのホテル代の事なんだが…、
間を取って折衷案はどうだ?」
間を取って 折衷案にしようと
そう杏寿郎が提案して来て
何と何の間を…と考えながら
冷蔵庫にあったスモークチーズを
適当にレタスを敷いた皿の上に並べて
上からオリーブオイルを
ラインになる様にして掛けると
どうぞと杏寿郎の前に置いた
「間をって、割り勘にするって事?」
「ああ、そうだ。それで
いつもよりも、いい所に行かないか?
あるだろう?普通のホテルの
スイートルームみたいになってる所」
そんなラブホテル近くにあったかな?
とみくりが近辺のラブホテルを
思い浮かべるが思いつかない
「あるけど…この辺りには
そんな所なくない?」
「明日は休みだが?いいんじゃないのか
マンボウ中だが、県をまたいで移動しないなら。
ドライブがてら、遠目の場所でも」
そう杏寿郎が県内の少し離れた場所にある
ラブホテルへ行こうと提案して来たので
行った事ないホテルかぁ
確かに知らない所行ってみたい気がする
「夕飯が済んだら、少し調べるか?」
それは一緒に行く所を調べようと言う意味で
これがコロナが無かったら
三連休だったら近くの温泉にでも
って泊まる旅館でも調べてるんだろうけど
「あー、そうだ。折角連休なんだ」
スモークチーズを食べながら
杏寿郎が何かを思いついた様で
そう声を上げると
「連休だから?どうなの?」
「連泊しよう、別のホテルがいいな!
それがいい、決まりだ。そうと決まれば
どことどこにするか、候補を選ばねばな」
何か楽しそうだな杏寿郎
杏寿郎も旅行行けなくて
ストレス溜まってたのかな?
だったら 一層の事
県内の温泉でもいい気もするけど
そう言いだそうとして 踏み止まった
いや それではダメだ
純和風の旅館であれは変だ
畳と布団じゃだめだ
ベットでないと
夕食と片付けを済ませて
お風呂のお湯張りをしながら
杏寿郎がリビングにノートパソコンを
持って来てソファの上にそれを置いて
寛ぎながら早速それらしい所を
探してくれている様だった
「これは凄いな」
「何が凄いの?」
そう言って杏寿郎が見ている
ノートパソコンの画面を見てみると
「メリーゴーランドなら、見た事あるが。
コーヒーカップがある所もあるんだな」