第43章 3度目のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
彼の指し示す所のアグレッシブさの
解釈が私がしようとしてる事と
果たして 合っているやらいないやら…
彼はジムに行ったら
その後はすぐにシャワーだろうから
Amazonの箱を可燃ごみの袋に
入れやすい様に細かくちぎりながら
みくりは考え事をしていて
これの充電は
ちょっとカモフラージュしといて
外からパッと見で気が付かれない様に
まぁ この外観だと
そのままでも その類のだとは
気が付かれなさそうな見た目をしてるけど
そう思いつつも隠してしまうのが
人間心理と言うやつなのだろう
包み終わったバレンタインデーの
プレゼントの方も
クローゼットにしまっておいて
部屋の中は 元の荷物が届く前の状態になった
「よし、これでバッチリ」
どうしようかなぁ 先にお風呂
済ませて置いてもいいって言われたけど
今から… 入ると多分お風呂の途中で
帰って来ちゃう様な
「うーん、でも、先に済ませてもって
杏寿郎言ってたしなぁ、入ろうかな?」
私の予想通りに頭を洗って
身体を洗っている途中で
玄関を開けて帰って来たから
「ただいま。みくり?
ああ、風呂に入ってるのだな」
ガラッと脱衣場のドアが開いて
洗面所がここにあるから
手洗いとうがいをするのに
まずはここに来るのだけども
「このまま、着てた物も
一緒に洗濯するつもりだが…」
「ああ、ごめん。脱いだやつ、
カゴに入れてるだけで
まだ、洗濯機に入れてないの」
そう浴室のドア越しに
自分が着ている物と一緒に
洗濯機を回してくれる感じに聞こえたから
返事を返してから
ふと ある事に気が付いた
え?じゃあ 杏寿郎は??
着てる物洗うって…
洗うって事はだよ?当然 脱ぐって事だよね?
脱いだって事はだよ
今は 彼は…全裸…って
そう気が付いた時には
浴室のドアが開いて
「ああ、丁度いいタイミングだったな。
洗い場も空いた様だし」
「え。あ、うん、洗い終わったけど。
あ、あの、杏寿郎、お帰り」
湯船の中からみくりが
順序が逆になったが挨拶をして
頭からシャワーを浴びている
彼の後姿を眺めていて
大きな傷の一つもない…身体
とぼんやりと考えいてハッとした
傷が無いなんて当たり前の事なのに…
でも何故か その事実に
酷く安心してホッとしてしまった