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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第11章 春が来りて 後編 お相手:冨岡義勇


顔を隠している手の手首を持たれて
そのまま持ち上げられると
チュッとその手の平に口付けられて

義勇さんの手で握られながら
手の平に何度も口付けられる
剣を握って出来たマメが潰れて
その部分の皮膚が厚くなっている


剣士の手だ

普通の町娘にはないもの

「あの、手は……
綺麗な女の子の手じゃないですからっ」

「恥じる事はない……、剣士の手だ」

ペロリと指を舐められて
ゾクッとした

え?え?指…舐められてる?指… 

「な、何を……?」

「指を舐めてるだけだが?……問題があるか?」

いや 確かに指 舐められてるけど

「指じゃない場所も舐めるつもりだが?」

舐める どこら辺を?

「ええ?どこですか?どこら辺ですか?」

「全身くまなく……」

俺の言葉に
頭の整理が付かなくなったのか
みくりが固まってしまったので

「冗談だ」と言った

彼女は初めてなのだから
緊張しているだろうし
その方がいいと思ったのだが

そっと手を頬に添えられて
その手を唇の方へ滑らせると
ちょんと唇を指の腹で押した

口付けをしたいと言う事だろうか
さっきの様にギュッと瞑ると

また笑われるだろうから
そっと瞼を閉じると

そっと義勇がみくりの唇に
自分の唇を重ねて
その上を滑らせるように
何度も細かい口付けを繰り返した

グッと強く唇を押し当てられて
はぁっと少し唇を離した合間に
漏れた義勇の吐息が堪らなく色っぽく聞こえて


「口を……少しばかり、開けれるか?」

と熱っぽい視線を向けられながら
聞かれて 聞いた話でしか知らないけど
深い方の口付けをされるのだとわかった

どれくらい開けたらいいのか
わからないけど……
促されて みくりが少し口を開くと
いい子だと頭を撫でられて

にゅるっと義勇の舌が
自分の口の中に入って来て
チョンとその先が触れて
みくりがビクンと体を跳ねさせた

感じた事がない感覚だった

そのまま 歯列の根元や
口の中の上顎の裏の方まで
舌で舐められてしまって

息をどうしたらいいのかわからなくて
ドンっと義勇の体を突き放すと
息継ぎをするかの様に
ぷはっと口を開けて新鮮な空気を吸い込んだ

「息、止めてたのか?」

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