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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第11章 春が来りて 後編 お相手:冨岡義勇


「みくり……、いいか?」

それは 行為に対する
確認のいいかじゃなくて

「ぎ、義勇……さん?」

「俺はずっと、お前に触れたいと……思ってた」

その真っすぐすぎる視線に射抜かれて
心の中まで全部 見透かされてしまいそうで


でも ただただ
義勇さんが 私とそうしたいと
思ってくれてたって事が嬉しくて

ギュッとみくりが義勇の身体に
自分の体を寄せて抱き付いた

「嬉しいです……、とても、
義勇さんに、そう思ってもらってたなんて」

「お前を傷つけたくないと、
押し殺していたが…それも無駄だったか」

トサッ
身体を知らない間に
布団の上に倒されていて

何とも言えない優しい目をした義勇さんが
私の顔を愛おしそうに見つめていて

義勇さんの
瞳の色……凄く 綺麗だなぁ……


ああ やっぱり
初めてをこの人に捧げる事が出来て

私はなんて 幸せ者なのだろうかと

夢見心地でいたのだけども



みくりが自分の口元の辺りで
握っていた手をそっとどけさせると

その手を上からギュッと握る

義勇さんの整った顔が近づいて来て
思わずギュッと強く瞼を閉じてしまって

ぷっと噴き出すような笑いが
上から聞こえて
みくりがそっと目を開くと
笑みを浮かべている義勇と目が合って

「ひ、酷いですよ!
義勇さんっ、何も笑わなくたって」

「あまりにも、お前が……、可愛らしいから」

可愛らしいと言われて
今度は顔を真っ赤に染め上げてしまって
その顔もまた 可愛らしい

「やっ、可愛くなんか
……ないですからっ。言わないで…」

と恥ずかしそうにしている姿を見ると
もっと可愛いと沢山言ってやりたくなる

「みくり、お前は……、可愛いな」
「んっ、……
言わないでっ、恥ずかしいですからぁ」

耳元で可愛いと何度も囁かれて
心臓が爆発してしまいそうになる

「そ、そんなに言われたら、
死んでしまいます……」

両手で自分の顔を覆ってしまって
恥じらう姿を見たら
それが俺にだけ 許されているのなら


「みくり、もっと顔を良く…見せろ」
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