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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇


「2つに分かれたまま…で、
地上に落ちる事もあると?」

「ひとり、だったら良かったか?」

私と小野寺が双子じゃなくて
一人だったら??そうだったら
片目だけじゃなくて 
両目が金色の瞳になって

馬にもひとりで乗れたし
弓だって上手くなれたって事?

「いいえ。ひとりだったら
良かったとは、思いません、冨岡様」

「俺は、義勇と呼べと言わなかったか?」

呼び方がいつの間にか義勇様から
冨岡様に戻っていると指摘されてしまって
自分でもそう言われて気が付いた

「すっ、すいません。義勇様」

「…俺もそう、思っている」

「へ?それは一体…、どの様な意味で?」



「お前が、みくりで良かった…と
そう、俺は言っている…んだ。
そして、お前が…、
何の躊躇もなく、俺を選んでくれた事にも。
感謝している…つもり…だ」

そう言って 僅かにほほ笑んだ
その笑顔を見ていると

この人と ずっと寄り添って行きたいと

そう感じずに居られない


煉獄様が太陽なら

義勇様は…月



ならば…私は


その 夜空に輝く


月の側に 寄り添う星でありたい…と


そう 思ってしまった



不完全な 片割れの星だとしても


一番 お傍にあって 支えて差し上げたいと


そう… 思って願っている


ギュッとみくりが自分の手を
馬の手綱を握っている義勇の手に重ねた

「みくり?」

「その様な事を、仰らないで下さい。
義勇様、義勇様には…、私が。
みくりが付いておりますゆえ。
義勇様、貴方様もお傍に私を
在らせて下さいませ」

どうして こうも

みくりの言葉は俺の胸の

一番深い部分にまで
迷う事も無く一直線に降りて来るのだろうか?

不思議で仕方ない

だが… 

みくりの真っすぐな言葉は
疑わなくてもいいのだと
その言葉以上の真意などないのだと

そう…感じられる

「義勇様。私は、私の意思で
義勇様の妻になると決めたのですから。
ご心配には及びません…ので。
それに私は、あの二つ星の降る夜に、
義勇様に出会った時に、
感じましたから。ああ、この方の
妻になるのだなぁっと」

みくりがそう言って
にっこりと笑って見せて

「…そうか」

とそう小さく 義勇が返事を返した




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