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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇



目も開いて居られなくて
ぎゅっとみくりが瞼を閉じていると

自分の右の耳元に
後ろから気配が近づいて来て

「みくり。目を…、開け。
見ろ。馬が一日でこの速度で
走れるのは僅か、5分程度だ。
それぐらい馬が体力を使うからな」

この速度の世界は…5分間だけ…だと

そう義勇が言って来て

閉じていた瞼を
押し返されそうになりながら開くと

「…す、すごいっ…、
色が、次々に星みたいに流れて行く」

星の降る夜の夜空の様に

色が線を引きながら

流れて行くのが見えて

その 見た事もない
世界に目を奪われてしまっていた


馬の走る速度が
段々と落ちて来ると
元の走っていた速さに戻って行く


草原の大地を抜けて

その先には 砂漠が広がっていた


乾いた 砂の大地…

義勇が肩に掛けて裏に回していた
ローブを深く被ると
グイっとみくりの肩を引いて
自分の胸にもたれ掛るようにさせて来て

突然の行動にドキドキと
みくりの胸が早鐘を打ってしまっていた

「あっ、あの…、冨岡様…、
私達はまだ…、正式な夫婦では…ッ」

「砂漠に入ったからな、身体を
目に砂埃が入らない様に
しているだけだが?どうかしたか?」

あっ そうか 砂埃…
砂漠だからか…わっ 私ったら

勘違いを盛大にしてしまって


恥ずかしいッ…


でも 凄い身体の距離が…近い

背中に冨岡様のお身体が当たってるのを
凄い感じるし…
ドキドキと自分の胸が早鐘を打っているのを

悟られてしまうんじゃないかと

気が気ではなくて 落ち着かない


そして その砂の大地の先に


夕陽に照らされて


金色に輝く


王都への 街道が見えた


「道が…、夕陽に照らされて、
金色の道みたいに見えます…、
この道は…王都まで?」


「金の道…。
この先を西に行った方角に
金鉱山がある。元々この街道は
王都へ金を運ぶ為の道だった…。
材料の粘土が元々黄色が掛かってる
物しか取れないからな。この国の
煉瓦は黄色い色をしている…」

金の運搬の為に馬車を使える様に
国産の黄色いレンガを敷き詰められた街道

ー黄金街道ー

それが正式な名称ではなるが
国民からは 金の道と呼ばれている

「夕陽に照らされるこの時間が…、
この街道が一番美しい時刻だ。
この国の繁栄と栄華の証でもある」
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