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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇



「なら、俺の馬に乗るといい」

って言う事は…

「二人でも乗れる」

「す、すいません…。
ありがとうございます」

スッと義勇がみくりの方へ
手を差し伸べて来て
恐る恐るその手に自分の手を重ねた

ドキドキと胸が騒がしい

こうしてると やっぱり義勇様は
王子様…なのだなぁって
その所作の美しさも 
息を飲んでしまうかの様だ

いいのだろうか?と思ってしまう

こんな 美しい男性が自分の…夫になるなんて

まだ 夢がずっと醒めないままで

夢の国にずっと居るんじゃないかって


「帰るぞ。みくり。俺達の家に」


義勇に手を引かれたままで
ゲルを出た

そうか もうこのゲルは
私の家じゃ無くなるんだ…

一歩 外に踏み出して

草の大地を踏みしめる

後ろにあるゲルを振り返ると
ずっと毎日生まれてからずっと

過ごして来たゲルなのに

しっかりと見て置きたいっと
そう思ってしまって

「後ろ、ばかり見てると前に進めない」

「すっ、すいませんっ。義勇様。
…でも、もう、ここは私の
家では無くなるのだと思うと…」

「分かった」

するっと手が離れて

「存分に、別れを惜しむといい」

そう言って こちらに穏やかな目を向けて来て

急かす事をせずに 私を待ってくれていた

生まれ育ったゲルと別れを惜しんで

家族の一人一人とも 
それぞれとに時間を掛けて
みくりが別れを惜しんでいるのを

少し離れた場所で義勇が見ていて

悠斗がその義勇の所に近づいて来ると

「君達ってさ、兄弟なのに
全然、性格違うよね?似てないって
言われるんじゃない?」

「見るからに似てない…と思う」

「ああー、見た目?
見た目もだけどさぁ、性格ね。
あっちの、煉獄さんの方はもう
さっさと行っちゃったけどさ。
まぁ、双子でもみくりと
小野寺も、見た目は一緒だけど
性格が全然違うんだしね。僕はさ
良かったって思ってるんだけどね」

そう言って ふっと悠斗が笑うと

「小野寺は、しっかり者だけど。
やっぱり、みくりの方が
心配だからさ。お兄ちゃんとしてはね。
でも、冨岡さんの性格なら…
安心かなって僕は思ってるけどね」

「…心配するくらいなら、見にくればいい」

「あはははっ、
流石に嫁ぎ先に、妹の事
見に行くなんて野暮な事しないよ」
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