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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇




夜が明ける


そして 朝が来る


その夜明けは…私にとって

特別な夜明けだった



みくりが目を醒ますと
まだ夜が明けたばかりで
既に一緒に寝ていた小野寺と
父様の姿は無くて羊の世話に行ったと
萌香から聞いた


慌てた様子でゲルに翔と悠斗が
飛び込んで来る様にして入って来て

一樹がその2人を見ると

「お前等、こんな早くから
どこへ行っていたんだ?馬も無かったし」

「んな事たァ、どうでもいいんだよ!
兄貴ッ、西の方角…そうだな
見晴らしの丘から見て来い!」

「来てるんだって、お迎えがっ…
まだここまで来るには凄い
時間が掛かると思うけど…、
兎に角、見て来て凄いから」

そう興奮気味に慌てながら
翔と悠斗が言うので
一樹が首を傾げながらも

「まぁ、お前等が…そこまで言うなら」

「一樹兄様ッ…、見に行くの?」

みくりの言いたい事が
伝わったのか ニコッと
一樹が笑顔になって

「俺は、馬を用意するから
みくりは着替えて用意しておいで」

「うん、ありがとう。
一樹お兄様、大好きッ」

「ちょ、一樹兄、ズルいし」
「オイ、一樹ッ、ズリィぞ」

みくりからの大好きを
言われた一樹に対して
翔と悠斗がそれぞれに不満を述べた

ふふふとその2人を見て
みくりが笑うと

「翔兄様も、悠斗兄様も大好きに
決まってるから、安心して?」

そのみくりの言葉を聞いて
ふたりの顔がぱぁっと明るくなる

みくりが用意を整えた頃に
朝の世話を終えた 父と小野寺が
ゲルに戻って来て
馬に乗る支度を整えている
みくりを見ると

「みくり、馬に乗れないお前が
どうしてそんな恰好してる?」

「何かあったの?みくり」

「ああ、お帰り、2人も一樹兄に
一緒について行ったら分かるよ。
兎に角、驚くから」

そう状況が読み込めない
2人に悠斗が言って来て

父と小野寺がお互いの顔を見合わせた

「行ってらっしゃい、その間に
朝ご飯、用意しておくわ」

「私、お手伝いするっ」

そう菜々緒の言葉に萌香が
お手伝いを名乗り出て

「じゃあ、俺っ、水汲みしてくる、茜と」

下の妹を連れて
水を汲んで来ると
下の弟の悟が名乗りを上げた



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