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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇



悠斗の言葉に翔からの返答は無くて

「それに…、翔兄なんでしょ?
咲夜の家に頭下げに行って、咲夜の
縁談の話…待って欲しいって言いに
言ってくれたのって…、翔兄でしょ?」

悠斗からの言葉に
居心地が悪くなってしまったのか
当の翔は悠斗からの質問に答える所か
そのまま視線を逸らせてしまって居た

「……聞いちまったんだよ」

「へ?」

「親父と、兄貴の話ッ、あのッ
咲夜ってやつの縁談が上がった時に
お前に…、別の縁談を考えてるって。
俺に、それを許しておいて…
お前が家の為に全てを…
我慢する必要ねぇだろうがよ!」

「あ~あ、それ?翔兄は本気に
しちゃったの?あれ、父さんと
一樹兄さんの芝居だったんだよ。
僕がいつまでも、咲夜に正式に結婚を
申し入れしなかったから。それに
翔兄がそうしてくれなかったとしても、
父さんが話しに行くつもりで
咲夜の家に行ってくれてたんだよ…実はね」

あはは 驚いた?とばかりに
悠斗が笑って はぁーーーっと
翔は深くため息をついた

「でも、その話をさ…父さんから
聞いた時、僕は嬉しかったけどね。
父さんだって、喜んでたよ。翔兄」

「よせやァ」

恥ずかしいのか プイっと
翔が悠斗に背中を向けてしまって

「悠斗ォ…」

「ん?どうかした?」

「馬、出せェ」

「え?馬?何で?僕、寝たいんだけど?」

「んなもん、一晩位寝ねぇでも
どうつーことねぇよ、あの2人
見送ってから好きなだけ寝ろっ、俺が許す!」

「ちょっと、翔兄?
強引すぎない?馬でどうするつもりっ」

「太陽の昇る丘まで、競争するに
決まってるだろ?」

「ええ?あそこまで行くの?
ここからっ?本気っ」

太陽の丘は この辺りの一帯の
草原地帯では高台になって居て
草原の大地で一番早くに
日が昇るのを見る事が出来る丘の事で

草原の遊牧民にとっても

神聖な場所として

大切にされている場所の事だ


「もうすぐ、夜が明ける…からな」


「翔兄…」



夜が明けて
朝が来れば

あの2人は…ここを出て行く


夜明けは 刻一刻と近付いていた


「どうせ、ここに居たって…夜は
明けちまうんだ、待ってるより
こっちから迎えに行ってやった方が、
俺もお前も、気が紛れんじゃねぇか?」

その翔の言葉に思わず
悠斗が噴き出してしまって
何とも翔兄らしい考えだと思った
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