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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇


そして 今度は小野寺に
ピンポイントでくすぐったい場所を
双子なんだから
お互いの弱い所は知りつくているんだけども

重点的にくすぐられてしまって

大きな声で息を切らせて
笑い声をあげているのを

悠斗が聞きつけて
もう一度お叱りを受けてしまい

「ちょっと、何遊んでるの?
寝なさいって言ったでしょ?僕は」

「ごめんなさい」

「ごめん」

ふぅ…と悠斗がため息をついて

「幾つになっても、
世話が焼ける妹達だ事…、
こんな所見つかったら、翔兄や
一樹兄に怒られるかもだけど…」

そう言って 昔
まだ悠斗が夜の見回りに行けない
年齢の頃にしてくれた様にして

部屋の中央の厚みのある
絨毯の上に胡坐を掻くと
左右の膝にみくりと
小野寺においでと促した

「いいの?」

「寝るまでだけね…」

もう それをして
寝かしつける事をしなくなってから

何年も経っていたけど

でも もう…最後…なんだなと

自分の両方の足に掛る
しっかりとした重みを

2人の妹の頭を撫でながら

悠斗は噛みしめていた


嫁に出してしまえば
自分の手の届かない所に行く

今まで見たいに

支えたりも 守ったりもしてやれない

なら…せめて 今の


この残された時間がぐらいは


「お兄ちゃん…、させてね?
みくり、小野寺。
大切にして…もらうんだよ?
…幸せにおなり…。
2人の幸せを、死んだ母さんだって。
父さんだって、一樹兄だって…
翔兄だって、…それに僕も…
萌香も、悟も、きっと卓だって…」

よしよしとその両手に触れる
2人の体温を感じながら
悠斗は目を細める

随分と 大きくなったものだなって

「みんなが、願ってるよ…」


悠斗…兄…様の声がする…けど

でも…お話…ちゃんと

聞こえない…や

温かい手に撫でらえて
その刺激が心地いい…

こうされていると 昔の

小さい頃に… 戻った…みたい…


「ゆう…にぃ…」


小さな声でみくりが悠斗を
今の悠斗兄様ではなくて

上手く言えなくて呼んでいた様に

ゆうにぃ と呼んで来て…


「みくり、いつだって…
お兄ちゃんは、みくりと
そして、小野寺の…
幸せを願ってるから…。
ゆっくり…、お休み…」

悠斗がみくりの頭を
そっとひと撫でした

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