第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇
ギシッ…
組み立て式の簡素なベットは
2人が寝れば寝返りも
出来ない位の幅しかなくて
みくりが小野寺の上に
跨って 自分の身体に薄い布団を被ると
じっと上から見下ろして来て
みくりの顔を見ていると
さっきみくりが言った言葉の所為で
そのいつも見てる同じ顔に
煉獄さんの姿を重ねてしまって
みくりがそっと小野寺の
頬を撫でて 艶やかな黒髪を
一束手に乗せるとその髪に口付けを落とした
みくりは煉獄さん
みくりは煉獄さん
カァアアアアッと小野寺の
顔が薄暗い中でも真っ赤になるのが
みくりにも目に見えて取れたので
「小野寺、恥ずかしいの?
想像しちゃった?」
ー『小野寺、
そう恥ずかしがる事はない。
これから、俺が
どうするのか想像してしまったか?
ははは、君は可愛らしい…な』ー
みくりが言った言葉が
小野寺の脳内で
勝手に杏寿郎の言葉になって
色気をはらんだ顔で
微笑を浮かべながら
私にそう言って来る姿が目に浮かんでしまって
「きゃああああっ!!
ダメッダメっ、恥ずかしいっ」
そう小野寺が叫ぶように言って
上に乗っているみくりの身体を
グイグイと退かそうと押して来て
そのまま グラグラと上体が揺れて
バランスを崩して
ドタァアアン!!
と大きな音を立てて
みくりがベットから転げ落ちる
「ちょっと、何してんの?
子供じゃないんだからさ…。
明日も早いんだから、
遊んでないで寝たら?」
そう悠斗がその音を聞きつけて
様子を見に来た様で
呆れた口調で怒られてしまった
「もう、小野寺の所為だからね!」
そうみくりが不満を露わにしながら
ぶつけた腰とお尻の辺りを撫でつつ
よいしょとベットの上に上がって来た
「ご、ごめんっ、みくり」
「ダメっ、許さないからねぇ~。
罰としてぇ~、くすぐりの刑に処す」
こちょこちょとみくりが
小野寺の身体をくすぐる
「あはははは、やっ、やめてって
もう、ふふふっ、やぁん、もう
みくり、笑い過ぎてッ…
もう、お返しぃ」
グルンと下から身体を引っ張られて
ふふふふと不敵な笑みを浮かべる
小野寺に見下ろされる