第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇
だから より 弓矢の扱いや
剣の扱いに長けた男子が必要だし
将来 多くの他所の一族の元に
嫁がせる女の子も必要なのだ
一樹兄様が菜々緒姉さんと結婚した事で
菜々緒さんの一族とも協力して
うちの一族はこの草原で
それなりの家勢を保っているのだ
女の子は 健康で若くて
沢山子供が産める事が大事で
「沢山子供が産めるのが、
遊牧民の女子に求められるでしょ?
子供、産むためにはしなくちゃ
いけないことがあるからね?」
そう言って 菜々緒が
夫婦の営みについて
2人に説明をして来て
2人の反応を見た菜々緒が
「うちの、一樹さんもだけど。
翔君にしても、悠斗君にしても
貴方たちをお嫁にやるつもりがないのは
私から見ても分かってたし。
どうせ、こんな事だろうとは思ったわ。
はい、今夜の菜々緒さんの授業は終り。
明日も、きっとお祝いに
来てくれる人が居るから
2人も早く、休みなさい」
自分達のゲルに戻って
みくりと小野寺は
ベットに潜り込んで
布団を頭からすっぽりと被った
2人で両手を合わせると
お互いの金色の瞳が光を放つ
「ねぇ、どうしよう?
小野寺私…出来るかな?」
「夫の全てを受け入れるのが、
良妻だって聞いたけど…、そのっ」
知識らしい知識もなくて
菜々緒から聞いた話は
かなり耐性のない2人には
衝撃的で…しかなくて
でも 数日後には
当然 あちらの後宮に入るのだから
自分達が経験するであろう
すぐ先の未来の話でしかなくて
「ねぇ、…練習…してみる?みくり」
そう小野寺がみくりに言って来て
「そっ、それって小野寺。
夫婦でするソレの…真似事をするって事?」
そう恐る恐るに聞き返すと
「話、聞いただけじゃ、
イメージしにくいし。私が男の人の
事、してみるから。私の事
冨岡さんだって想像…して見てて?」
そう言われて
上から小野寺がのしかかって来て
上から 見下ろされる
その 小野寺の姿を
冨岡さんに置き換えてみる…
「きゃああああっ、無理ッ無理。
死んじゃうっ、ダメッ…」
「え?でも、まだ何もしてない…よ?」
みくりの反応を見て
小野寺が声を上げて
「小野寺も、下になってみて。
そして、私の事、
煉獄さんだって思って見て」