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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇


その夜に菜々緒が
話があると言って来て
弟達を寝かしつけた後に

菜々緒と一樹達の夫婦が住んでいる
ゲルへとみくりと小野寺が
移動する

こっちのゲルでは出来ない話だと
菜々緒が言っていたが
一体何の話なのだろうか…?

「ああ。来たのね。
お茶でも淹れるわ。
その辺りに座って居て」

菜々緒と一樹のゲルは内装に
丁寧な大柄の刺繍が施されていて
菜々緒さんの出身の一族は
ゲルの刺繍に手を掛けているのだと
前に言っていたのを憶えてる

床に置かれた座布団の上に
2人でちょこんと座って
菜々緒が戻るのを待った

しばらくするとお茶を持った
菜々緒が戻って来て
2人の前に湯飲みを置いた

「えっと、菜々緒さん
あっちじゃ、出来ない話って…」

小野寺がそう切り出すと

「ああ、あのね。
ふたりはその、王族の元に
お嫁入りする訳じゃない?
後宮入りするって事でしょ?
その、後宮の妃に必要とされる。
夜の方のお作法とかって…、
ホラ、お義母さんが早くにお亡くなりに
なられてるし。知ってるのかなって」

その菜々緒があまりにも普通に
それを言って来て

2人はお互いの顔を見合わせた

その2人の顔を見て菜々緒が

「ただ、一緒のお布団で寝てるだけじゃ、
赤ちゃんは来てくれないからね?」

「ええっ!男女が一緒の布団で寝たら、
赤ちゃんが出来るんだって。
翔兄様が…言って。ねぇ?小野寺」

みくりの言葉に小野寺が

「え?私は、口付けをしたら
出来るんだって、悠斗兄さんに聞いたけど…」

「出来ません」

そうその2人の言葉に
菜々緒が苦い顔をしながら言って来て

「でも、聞いて良かった。
何も知らないままで送り出すよりは
予備知識の一つや二つもあった方が
貴方たちも安心でしょう?
今晩は、とりあえず、何をするのかと。
明日の夜は、それをどうしたらいいのかに
ついて、私が。
2人の母親の代りに教えるから」

遊牧民の嫁に求められる事は

兎に角 沢山子供を産む事だ
子供が出来ない嫁は早々に離婚されて
突き返される

家畜の面倒を見る子供が
水汲みをする子供が

遊牧民の生活を支えていて

一族の数こそがここでの地位を作るのだ

この辺りの一体も皆 うちの親戚筋で埋まってるし

お互いの場所を奪い合う抗争も茶飯事だ




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