• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第2章 鮭大根よりも お相手:冨岡義勇



あれ 鮭大根ってわかったのかな?

この前は肉じゃがだったんだけど

「好きじゃなくって、
大好きの方のやつだよ」

「なぜ…、わかったんだ?」

と真剣な顔をして聞いて来たので

「え、みんな知ってるんじゃないかな?」

「そうだったのか!知らなかった…」

義勇が言って驚きを隠せない様だった

「だって、義勇君好きでしょ?鮭大根」

みくりがそう言うと

「鮭…大根?」

と義勇が目をぱちくりさせていたので

一体何と勘違いしてたんだろうと
みくりは疑問に思いつつも
台所を借りて調理を始める事にした

「義勇君は、刀の手入れでもして
ゆっくりしててよ。
用意しちゃうからさ」

みくりが腕まくりをして
エプロンをすると買ってきた袋を持って
台所へ向かって行ってしまって

ぽつん とその場に
義勇は残されてしまった

トン トン トン トン

台所からは
包丁の小気味いい音がしていて

みくりが鮭大根の下ごしらえをしていた

大根を半月に切って 皮を剥いていく
のは…いいが

後ろからすがるように義勇に
引っ付かれていて
動きにくいってか 作業が進まない

「あの…、やりにくいんですけど?」

離れて欲しいと言われたのが
嫌だったのか

義勇がしょんぼりとしてる顔が
私の後ろに目はないから見えないが

きっと そんな顔をしている
………気がする

「ダメか?」

と小さく聞こえて来たので

「別に、ダメじゃないけど」

とみくりが返した

「邪魔しないようにする」

「うん、そうして」

義勇の髪の毛が
首筋に触ってくすぐったい

いや 当たってるのは 

髪だけじゃなくって

うなじの辺りに唇が
当たってるのを感じる

後ろから抱きすくめられてるんだから
当然だと思っていたら

「みくり」

義勇に名前を呼ばれて

「どうしたの?義勇君」

と言いながら振り返ると


振り向きざまに
そのまま口付けされてしまった

/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp